インドネシアの気候・宗教・経済について
インドネシアという国
<About Indonesia>
インドネシアという国の位置、首都、気候、宗教、経済、治安、交通等のご説明をいたします。
インドネシアの現在がわかる情報がわかりますので、ご参考になれば幸いです。
1.位置、気候
日本から南西に5,000km余り、2億4,000万人が暮らす国、
これがインドネシアです。北はスマトラ島~ジャワ島~バリ島~
パプアニューギニア島、スラベシ島、ボルネオ島(カリマンタン島)と
3万余りの島からなる東西5,000kmの熱帯の国ですが、
気温は年間を通じて24~34℃と意外と住みやすい国です。
2.宗教
宗教的には、90%がイスラム教で残りがヒンズー教、キリスト教徒です。世界一イスラム教徒が多い国ですが比較的戒律が緩い国ではないかと
思います。イスラム教では年に一度イスラムの正月に合わせて1か月の断食期間があり、敬虔なイスラム教徒は唾を飲むのもダメと言われて
いますが、現在ではかなり緩くなっています。 断食といっても日の出~日の入りまでが飲食できないことであり、日の入りのコーランを合図に
楽しそうに食事を始める人たちが印象的です。
3.経済
10%の華僑の人たちが90%の経済を動かしていると言われていますが、日本、韓国の民間投資やODA支援があり自動車産業を中心に日本からの投資が非常に大きくなっており高度成長真っ只中という状況です。また人口構成も若い人たちの割合が非常に多く潜在的可能性を多く持っています。
4.首都
首都はジャワ島北西端にあるジャカルタです。 2億4,000万人が住むインドネシア最大の都市であり近代的なオフィス街と南国情緒の裏通りが混在する不思議な街です。
5.治安・安全度
インドネシアに住む人たちは基本的におとなしい従順な人たちですが、貧富の差も大きく集団になると少し危ない気がします。基本的には外国人の一人歩きは危険です。 スリ、引ったくりも多発していますので十分注意が必要です。万が一絡まれたときは無理をせずお金を置いて逃げましょう。選挙期間はオートバイや政党街宣車が走り回り巻き込まれると危険です。
※アチェ(スマトラ島北端)や東ティムール辺りは日本外務省危険情報でも危険地域になっており注意が必要です。
6.交通
地下鉄はなくバスが主体ですが、ビジネスでの移動は所有車となります。
(地下鉄建設の話はありますがいつになることやら)ジャカルタの交通渋滞は
かなりひどく渋滞緩和のために朝夕にメインストリートの3in1が実施されて
いますが効果の程は不明。タクシーもたくさんありますが安全上特定の
ハイヤータクシー以外は乗らないのが賢明です。ドライバー付レンタカーや
リースカーがたくさんありますのでこれを利用するのもよいかもしれません。
ちなみに、鉄道もありビジネス特急も走っていますが、これも利用するのは
バンドン辺りまでで、現地での移動を考えると車で行くほうがよいと思います。
また地方への移動は車か飛行機になります。
大手国内航空会社は4~5社あり各方面に飛んでいます。
7.物価・賃金
日本と比べると物価はかなり安いのですが、日本並みの生活をするとほぼ日本と同じか少し高いと思います。最近では毎年物価上昇が大きくなって
おり市民生活に支障が出ていると思われます。ガソリンは4,500Rp(45円/リットル)ですが、国の補助金が無くなるようで6,500Rpに値上げが
されるようです。最低賃金も年々高騰しており、首都圏では130万ルピア(1.3万円)、地方でも70万ルピア(7千円)程度になっています。
※10年前は首都圏で50万ルピア程度でしたがどんどん上がって来ました。
8.インフラ
場所によって条件が異なりますが、
a. 電力は近年比較的に安定しており月に1回程度の電圧降下や瞬時停電程度で復旧しています。しかしながら、 慢性的な電力不足があり、
雨季など時として長期停電(1日程度)も発生しており、最低限保安電力の確保(ディーゼル発電機、小型ガスタービン)等の
設置が望ましいと思います。
b. ガスは工業団地の一部では天然ガス主管が来ており使用できる場合がありますが、慢性的なガス不足により要求する量を確保できない
場所があり、必要とする企業殿は十分な調査検討が必要です。これは官庁が発表している情報とはかなり乖離がありますが、基本的には
うまく確保できていないのが実情です。
(ガスタービン発電所を設置した企業すべてが稼働できずに休止に至っています。一般生活ではプロパンガスを使用しています。)
c. 水道・工業用水は場所にもよりますが、工業団地では十分確保できているようです。ただし、排水との組み合わせで比較的高額で料金が
徴収されており節水に努めることが肝要です。
d. 交通網は大半がトラック・コンテナー輸送に依存しており各企業殿の原燃料の種類と搬送手段を十分考えておく必要があります。
日系の運搬業者の多くあり、ロジスティックセンターとしての役割も果たしており相談してみる価値があります。
e. 廃棄物処理は廃棄物処理業者があり有償・無償にて引き取ってくれますが、日本のような無害化処理を行うところはほとんどないのが
実情です。 したがって、排出する側が十分な無害化をするか追跡調査を行い公害問題として企業責任が問われないような方策を
講じておくことが必須です。(廃水、廃液、燃焼灰、化学物質廃材、スラグ、スラッジ、一般ごみ等)
9.生活関連
ジャカルタ、スラバヤ地区では、日本食材取扱店もあり
大型モールや専門店で入手できますがものによって
は3~5倍の値段がします。
※インスタントラーメン(5袋入り)500円、
食卓味のり(12袋)450円等結構高いと思います。
日本からの出張者に頼るのがよいかもしれません。